こんにちは
一般社団法人婦人科セラピー協会の有山です。
前回のブログで、ど貧血状態だった私が、少しずつ改善していった、というお話をさせていただきました。
人によってはもっと早く改善する人もいますが、なかなか改善しない人もいます。
その違いはいったいなんだったのでしょうか。
長年鉄不足だったせい?食べる量が少なかった?
経血の量が多いから失われる方が多過ぎた?
それもあるかもしれません。
でも1番の原因は『炎症』があったのに気づかず
鉄サプリを頑張って取り続けてたせいなのかなと思っています。
鉄不足をざっくりと2種類に分けると
『単純な鉄不足』と『炎症型の鉄不足』に分けられます。
『単純な鉄不足』はシンプルに鉄が足りない状態で、入ってくる量より、出て行く量が多いので、その結果、貯蔵鉄のフェリチンも減少してしまいます。
もう一つの『炎症型の鉄不足』の場合は、炎症が鉄の吸収を邪魔してしまうのです。
その結果、貯蔵鉄のフェリチンが増加してしまいます。
もし鉄サプリもしっかり飲んでるのに、貧血症状の改善がゆっくりだなと感じる方は
一度フェリチンの値を調べてもらい、炎症がないかどうかチェックしてもらえるといいですね。
炎症ってよく聞くけど、一体どういうこと?
炎症とは、簡単にいうと体の中で火事が起こっている状態のことを言います。
風邪・アトピー性皮膚炎・花粉症・便秘・下痢・寝不足・過労・日々のストレスなどの『炎症』と身体は戦ってくれている状態です。
ここでのポイントは、『鉄』です。
鉄は貧血症状には欠かせない栄養素ですが、細菌・有害菌のエサにもなってしまうんですよね。
身体は細菌などに感染したのかも、となると血液中にも鉄を流さないようにして、細菌から身体を守ろうとします。
そして、腸からも鉄を吸収しないようにと命令が下りてきて、鉄の吸収を阻止してしまうんです。
そうなると、血液中の鉄は減ってしまいうけど貯蔵鉄のフェリチンが増えてしまい、結果的に鉄不足になってしまします。
炎症がある場合にはどうすれば良い?
生理がある女性は、入ってくる量より、出ていく量の方が多く、ほとんどの方が鉄不足の状態です。
でも炎症があると、細菌などのエサになってしまうので、その場合は、食事から補うようにして、鉄を含むサプリは控えた方が良いでしょう。
まずは炎症を抑えてあげることが先決です!
落ち着いたら、鉄サプリも足してあげる方が改善の近道になります。
更年期障害にも影響する鉄不足
50歳前後に、肩こり・頭痛、不安感、寝汗、自律神経の乱れなどの不調を感じると更年期だから仕方ない、と諦めてしまう方もいます。
生理で失われる量は減っていても、今までずっと鉄不足だったのに急に改善されるわけではありません。
もしかしたら、鉄不足からくる不調の可能性もあるので、どこからくる不調なのかを見極めるのも大切です。
まとめ
鉄不足からくる症状で悩んでる方はとても多いですよね。
私自身も、生理が始まってから鉄不足だったのだと思います。
ただ、不足していてもその状態に慣れてしまうので、日常生活は普通に過ごせていました。
鉄不足が解消されると、そこからくる不調が減り気持ちも前向きになり、以前との違いを体感することができました。
何が鉄不足からくる不調なのか、気づきにくいこともあります。
専門家に相談して、今の自分の状態を把握し、日々の生活を今以上に充実したものにしていきましょう!
有山知恵子
鍼師、灸師(国家資格)
日本体育協会認定AT(合格率1%以下の時代に取得)
栄養士(都道府県知事資格)
病院のリハビリ室や、シンクロやアメフトなどのスポーツ現場で、栄養士やアスレティックトレーナーの資格を活かし活動。
東洋医学と女性の健康の第一人者として、
主に横浜市、東京都新宿区でのセミナーを定期的に開催。
セラピストとして抜群の人気を誇り、その知識を講師として後輩セラピストに伝える。
「更年期に悩む女性のサポート」
「妊活に悩む女性のサポート」
「子育て中のママの健康」
の専門家として、
同業者向けセミナーや、
患者様向けに教室を開催。
現在、一般社団法人婦人科セラピー協会で、技術を指導するテクニカルディレクターとして活躍中。
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