体質改善のために気軽に薬膳を

不妊治療中は食べ物に気を遣う人が多くいます。

一方で、薬膳に興味をもっても、「勉強したり調べたりするのは面倒だな」と感じる人も少なくありません。

今回は、東洋医学の陰陽の考え方を基に、薬膳について解説していきます。

薬膳は難しくない

薬膳というと特別なものを食べなければならないというイメージがありますが、実際はそうではありません。

東洋医学では世の中のすべてのものを陰と陽に分けられると考えます。

これは私たちが口にする食材であっても同様です。

陰性の食材は体を冷やす食材、陽性の食材は体を温める食材と分類し、体に熱がこもっているときには陰性の食材、体が冷えている時は陽性の食材を食べるのが良いとされています。

ただし、食材には陰陽どちらにも分類されない平性というものもあり、これは体を冷やすことも温めることもしないとされています。

食材の陰陽を知ろう

以下に、私たちがよく口にする食材を陰陽で分類しました。

まずは東洋医学の観点で患者さんの今の状態が陰なのか陽なのかを把握し、それを打ち消す食材(体の状態が陰なら、陽の食材)を食べるように心がけるとよいでしょう。

注意してほしいのは、一般的に言われる予備知識と異なる食材があるということです。

例えば「根菜は体を温める」とよく言われますが、大根は陰性の食材に分類される、というようなことです。

また、マクロビオティックと薬膳では陰陽の分類が逆になっている食材もあります。

①陰性の食材(体を冷やす)

小麦粉、大根、トマト、みかん、柿、梨、スイカ、こんにゃく、豆腐など

②陽性の食材(体を温める)

餅米、かぼちゃ、にら、かぶ、鶏もも肉、あんず、ライチ、桃、さくらんぼ、黒砂糖、唐辛子、くるみ、にんにくなど

③平性の食材(どちらでもない)

白米、玄米、じゃがいも、キャベツ、ブロッコリー、牛肉、鱈、いちじくなど

まとめ

「薬膳は特殊な食材を使わなければならない」というイメージがありますが、食材の陰陽が分かれば、薬膳を取り入れるのはそこまで難しくありません。

まずは体の状態を把握し、そのうえで適切な食材を日々の食生活にとりいれるといいでしょう。

鍼灸師大津
食材の特性を知っているだけで、選ぶ食材が変わってきます。 例えば妊活中、低温期に体に熱がこもっていると体温を下げることができず、エストロゲンの生成がうまくいかなくなってしまいます。 そんな時、薬膳を利用すれば余分な熱を放出させることができます。 現代社会では避けられない多くのストレスを軽減するためにも薬膳の考え方を参考にしてみてください。

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