厄介者というイメージを持たれがちなコレステロールですが、実は妊活においては特に重要な物質であることを知っていますか?
今回は、コレステロールと妊活について詳しくご紹介します。
コレステロールを落とすことばかりが体にいいわけではありません。
この記事を参考に、ぜひ体にいい生活を心がけてくださいね。
コレステロールは女性ホルモンのもとになる成分
「コレステロールは動脈硬化の原因になる悪い成分」と思っていませんか?
確かにコレステロールは体の中であまりに増えすぎると、血管に付着し、動脈硬化の原因となってしまいます。
しかし、コレステロールは悪者としての側面ばかりがあるわけではありません。
実は女性の体を司る女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、コレステロールをもとにして作られるのです!
ですから、体の中からコレステロールが全くなくなってしまうと、女性ホルモンの合成ができなくなってしまいます。
女性ホルモンは妊娠成立のためにも欠かせないホルモンですから、コレステロールを過剰に避けるのは妊娠のためにもよくありません。
コレステロール改善は食生活だけではダメ!?
「コレステロールは食事から摂取しすぎるとよくない」と長年言われてきました。
そのため、卵は1日1個までしか食べてはいけないと思っている人も多いでしょう。
しかし、近年はこの常識と思われていた事実が覆っています。
アメリカや国内の研究で、食事でのコレステロールの摂取が増えたり減ったりしても、その変化が血液中のコレステロールの濃度には反映しないということがわかってきました。
コレステロールは私たちの体のなかで合成したり代謝したりすることが可能な物質なので、私たちの体がある程度調節してくれるのです。
ですから、食事で過度に避ける必要はありません。
とはいえ、体内で増えすぎると動脈硬化などのトラブルにつながってしまいますから、食事だけではなく日々の生活を総合的に改善し、コレステロールが増えすぎたり減りすぎたりしないようにするのが大切です。
具体的には、次のような生活がコレステロールのためにも、さらに妊活のためにも良い生活です。
・適度な運動
・バランスの取れた食事
・禁煙、節酒
・体重を適正に保つ(痩せすぎも太りすぎもよくありません)
まとめ
妊活されている中で、コレステロールは悪者と考えられがちですが、妊活においてはなくてはならない存在です。
過度なダイエットで極端に脂質を抑えるような生活はせず、健康的な生活を心がけましょうね。